News Release
微細・精密各分野のデファクトスタンダードを世界へ発信!
微細・精密加工サンプル「ビサイ・グリッド・パッケージ」シリーズ発表
一般社団法人微細加工工業会(本部:東京都台東区、会長:関 聡彦 hakkai 株式会社 代表取締役)は、2022年7月に「微細・精密加工規格」部会を発足、「微細・精密加工」分野における様々な精度規格のデファクトスタンダードづくりを目指してきました。この度、会員企業と協力し、上記趣旨を具体化させた微細・精密加工サンプルの「ビサイ・グリッド・パッケージ(Bisai grid package)」の第一弾シリーズを開発、一部サンプルの発売を開始致します。
【部会運営】
発起人/世話役 ㈱入曽精密 斎藤社長
部会長 ㈱ワークス 三重野社長(微細加工工業会 幹事)
【背景】
「製造技術の根幹を支える“長さ寸法に対する公差(JIS B4045)”や、平面度、直角度等に関しては、1991 年に当時の日本工業規格で定められた水準から改定されておらず、この30 年以上進化していません。技術を公知にする役割を果たすはずの規格の意味が失われた中で、実際の現場では、各社毎、設計者ごとの知識で寸法公差を記して対応しており、これが高度な技術の共有化を阻害していることは否定できません(「微細・精密加工規格」部会 発起人 ㈱入曽精密K.Saito)」このような問題提起の下、「顧客、市場は、“精密、微細加工技術”と品質を保証する“規格”を把握することで、“これなら、設計ができ、製品化が期待できる”と心を動かされるのではないでしょうか( 微細・精密加工部会 三重野部会長)」という仮説を立て、本部会をスタートした。
【第一段パッケージシリーズ】
・微細コイルばね (㈱ミクロ発條)
・小径止まり穴めっき加工 (㈱エルグ/㈱ワークス)
・サブミクロンピンゲージ (㈱ワークス)
・ポケット加工 (アイジーエヴァース㈱)
【パッケージイメージ】
部会内で、「指標モデル」となるテーマを設定し、会員企業が実際に「現在の最新技術」でサンプルを製作、
その「計測」を行った測定結果をUSBメモリーに格納し、サンプル実物とデータをパッケージ化しています。
サンプルに興味を持った企業には、製造元の各会員企業からサンプル販売を行います。
【プロジェクトの進め方イメージ】
年間10~20件程度の引き合いを目指すと共に、毎年3種類程度テーマを増やしていきます。
また、既存各テーマの素材違いや技術が進んだ段階での見直しを行い、「微細・精密加工」
分野でのデファクトスタンダードの創出に貢献していきます。
*一般社団法人 微細加工工業会は 日本の “微細加工”領域の素材、切削、金型、塑性加工、
表面処理、組み立て、接合、3Dプリンティング、検査等の技術に強みを持つ企業が中心となって、
情報交流・情報発信し、“微細加工”領域での新たな事業創出を推進することで、日本のものづくりの
更なる発展に寄与することを目的としています。
<組織概要>
- 設立 2018年6月「微細加工工業会」発足/2019年10月より一般社団化
- 会員数 71社(2024年11月現在)
- 体制
会長 :関 聡彦(hakkai㈱ 代表取締役)
副会長 :大場治( ㈱狭山金型製作所 代表取締役会長)
会計監査役: 三重野計滋 (㈱ワークス 代表取締役)
幹事 :内原康雄(㈱NCネットワーク 代表取締役社長)
幹事 :角本 康司(オーティス㈱ 代表取締役社長)
幹事 :小島 拓也(㈱ミクロ発條 代表取締役社長)
<主な活動>
- 会員企業間の情報交流、工場見学会
- 発注企業と会員企業のマッチング
- 微細加工分野の展示会等への共同出展
- 大学、研究機関と連携したExpert Bisai Creators Contestの開催
- 微細・精密加工規格のデファクトスタンダード促進
- 会員企業(加工事業者/生産財)の情報発信
- 国内外の業界団体、公的機関との連携による業界支援施策の創出 等