0.05mmの便り
Expert Bisai Creators Contest 2025
1インチ 若手技術者部門
株式会社キャステム
広島県福山市
チーム:森田和志
1インチ以内という制約の中で加工技術の可能性を示すため、薄物を対象とした精密加工に取り組んだ。多くの人が馴染みのある切手を題材とすることで、技術の難易度だけでなく“見る楽しさ”も感じられる作品を目指した。
厚み0.05mmという極薄ワークを削り出すために、まず極薄ワークをクランプできる治具を設計した。さらに、加工工程分解においても、切削負荷が一点に集中しないよう条件を細かく調整し、段取りの順序を何度も見直した。加えて、ツールパスの生成では、切削負荷によるワークの破れを抑える経路を検討し、CAM設定の微調整を重ねた実現した。これら複数の要素をトライアンドエラーで総合的に最適化することで、極薄材の削り出しという目的を達成した。
使用機材・材料
▼使用機械/切削工具
FANUC ROBODRILL、R1.5ボールエンドミル、R0.1ボールエンドミル