Expert Bisai Creators Contest 2023 受賞作品

1インチ部門(自由部門)

海底に眠る遺産

hakkai株式会社
(新潟県南魚沼市)

海に沈んだ巨大な古代遺跡をイメージし、1インチのサイズに再現しました。
それぞれの部品についてですが、階段、天井、床はマシニング加工。噴水、石板は型彫り放電加工。背面のメッシュ部分はワイヤー放電加工。柱は研削加工がメインで担当することで、弊社の加工技術の総力を挙げて、一つの作品としてまとめました。

【型彫り放電加工】
 使用機械:AQ35L、AP1L(ソディック)
 使用電極:40×40mm銅電極

【マシニング加工】
・床板:型彫り放電加工用電極
 使用機械:HS430L、MC430L(ソディック)
 使用工具:R0.01x0.015(SMB200)ボール(日進工具)
・天井、階段
 使用機械:Robodrill α-T21iDL(FANUC)
 使用工具:MRBH230 R0.1x1.5(日進工具)

【研削加工】
使用工具:円筒研削装置
砥石(チロリット 97A220J5V111)

【ワイヤー放電加工】
使用機械:EXC100L、SL400P、AP200L、AQ327L(ソディック)
使用電極:Φ0.03タングステンワイヤー電極(TWS-30)(住電ファインコンダクタ)

~高専制度創設60周年記念~
潜像加工キーホルダー

大分工業高等専門学校
(大分県大分市)
チーム:大分高専 生産システム研究室

本作品は、以下の3つのコンセプトで作品制作を行った。

1.制作過程で、学生教育につながる作品。
2.見た人、手に取った人に感動を与え、本校来場者等へ配布できる作品。
3.本コンテストの3つの審査基準である「美」「驚」「匠」の全てを兼ね備え、高専制度創設60周年記念となる作品。

作品を見た人に、その美しさや精巧さ(技術の高さ)を見せるために、本研究室で培ってきた微細加工技術や潜像加工技術などを最大限活用した。また、作品を見た人に驚きを与えるために、本研究室で独自開発した潜像加工用CAMを活用し、見る方向を変えることで、3つのデザインを見せる工夫を行った。

工作機械:マシニングセンタ
工具:エンドミル、ボールエンドミル、ドリル
CAM:独自開発した潜像加工用CAM

指サイズのたんぽぽ

株式会社キャステム
(広島県福山市)

連携企業:京都先端科学大学

一般の方、技術者の方でもどのような製法で作ったのだろうと思ってもらえるように、指サイズに縮尺したたんぽぽを作成しました。綿毛の最も細かい部分は0.05mm であり、微細加工が必要になるモデルになります。また視覚的に綺麗に感じるように、綿毛を逆立てて、最後にピンセットでバランスが良くなるように修正を行いました。

使用機器:NanoScribe 社 Photonic Professional GT2 (3Dプリンタ)
使用材料:ネガ型のレジスト

時計・宝飾・オブジェ部門

萩織-しゅりー

プラスエンジニアリング株式会社
(東京都豊島区)

連携企業:有限会社ソラ

プラスエンジニアリングの生産拠点である宮城県の県花「ミヤギノハギ」をモチーフにし、その花言葉である「柔軟な精神」から、【時代の波にもまれず常に技術向上に挑む姿勢】【柔軟な対応力】といった、当社が目指す姿を表した指輪を製作。
ジュエリー製作のプロであるSORA とタッグを組み、普段馴染みのない一般の方々にも微細加工の魅力を知っていただくきっかけとなる作品を目指した。

<モチーフ製作>
マシニングセンタ(オークマ:MB-46VAE)
ワイヤー放電加工機(三菱電機:MP1200 ワイヤー線径 φ0.05)
複合旋盤(オークマ:LB3000 EX MYC-500)
ラッピング機(丸本工業:PLANOPO- 2)
ショットブラスト機(不二製作所:ニューマブラスターSGK-3)
超音波リューター(ミニター:P101)

タイ王室儀式と寺院建築に宿る伝統美

Hakkai Precision (Thailand) Co.,Ltd

タイ王室の重要な儀式に使用されるスパナホン王室御座船が、チャオプラヤー川流域の寺院を巡る荘厳な景観を表現。
加工した各プレートを繋ぐパーツの形状に、シンハービールのロゴでおなじみの獅子像(シンハ)を採用し、細部にまでタイらしさを表現。タイの首都バンコクを流れるチャオプラヤー川に浮かぶスパナホン王室御座船が9 つの重要な寺院を巡ります。

研削盤:MSG 205
ワイヤーカット機:ALN400G
ワイヤーØ 0.2 、Ø 0.1:K1BL φ0.2
放電加工機:AG40L
マシニングセンター:UH430 、HS430L
エンドミル:NS ツール、ユニオンツール
R0.5 、R0.4 、R0.3 、R0.2 、R0.15 、R0.1 、R0.05
PVD コーティング ( Gold )

たくさんのご応募・ご投票ありがとうございました。

Expert Bisai Creators Contest 2023
応募作品

1インチ部門(自由部門)

1インチ 緑青 福山城

株式会社キャステム
(広島県福山市)

地元福山市にある築400 年になる福山城の歴史を表現する為に、最先端の微細加工技術と古来より伝わる緑青技術を融合させました。
微細加工技術は “綺麗な面の仕上がり”の概念を捨て、一度高品位に仕上げた加工面を緑青させる事で表面の質感を変えると共に、築400 年を表現するよう古びた色合いに仕上げました。
切削加工+緑青=1インチ 緑青 福山城

使用機器:碌々産業Android2
使用最小工具:日進工具直径0.2mmエンドミル
材質:純銅
緑青に必要な道具:アンモニア水、塩など

指サイズのたんぽぽ

株式会社キャステム
(広島県福山市)

連携企業:京都先端科学大学

一般の方、技術者の方でもどのような製法で作ったのだろうと思ってもらえるように、指サイズに縮尺したたんぽぽを作成しました。綿毛の最も細かい部分は0.05mm であり、微細加工が必要になるモデルになります。また視覚的に綺麗に感じるように、綿毛を逆立てて、最後にピンセットでバランスが良くなるように修正を行いました。

使用機器:NanoScribe 社 Photonic Professional GT2 (3Dプリンタ)
使用材料:ネガ型のレジスト

~高専制度創設60周年記念~
潜像加工キーホルダー

大分工業高等専門学校
(大分県大分市)
チーム:大分高専 生産システム研究室

本作品は、以下の3つのコンセプトで作品制作を行った。

1.制作過程で、学生教育につながる作品。
2.見た人、手に取った人に感動を与え、本校来場者等へ配布できる作品。
3.本コンテストの3つの審査基準である「美」「驚」「匠」の全てを兼ね備え、高専制度創設60周年記念となる作品。

作品を見た人に、その美しさや精巧さ(技術の高さ)を見せるために、本研究室で培ってきた微細加工技術や潜像加工技術などを最大限活用した。また、作品を見た人に驚きを与えるために、本研究室で独自開発した潜像加工用CAMを活用し、見る方向を変えることで、3つのデザインを見せる工夫を行った。

工作機械:マシニングセンタ
工具:エンドミル、ボールエンドミル、ドリル
CAM:独自開発した潜像加工用CAM

ガラスの靴

日進工具株式会社
(宮城県黒川郡)

切削での加工が困難とされているガラスに対して、約1インチの靴を製作した。
3軸MCでは加工できないヒール部などのアンダーカット形状に対して、5軸MCを活用して 靴の滑らかな曲面を再現して「美しさ」を追求した。
「シンデレラのガラスの靴」を連想させ『微細×美祭』のコンセプトにも沿う。
また、靴の形をハイヒールにすることで、より『微細・精密』を表現した。

被削材:耐熱ガラス
加工機:5軸MC
使用工具:自社製 ダイヤモンドコーティング ボールエンドミル(特殊品)

海底に眠る遺産

hakkai株式会社
(新潟県南魚沼市)

海に沈んだ巨大な古代遺跡をイメージし、1インチのサイズに再現しました。
それぞれの部品についてですが、階段、天井、床はマシニング加工。噴水、石板は型彫り放電加工。背面のメッシュ部分はワイヤー放電加工。柱は研削加工がメインで担当することで、弊社の加工技術の総力を挙げて、一つの作品としてまとめました。

【型彫り放電加工】
 使用機械:AQ35L、AP1L(ソディック)
 使用電極:40×40mm銅電極

【マシニング加工】
・床板:型彫り放電加工用電極
 使用機械:HS430L、MC430L(ソディック)
 使用工具:R0.01x0.015(SMB200)ボール(日進工具)
・天井、階段
 使用機械:Robodrill α-T21iDL(FANUC)
 使用工具:MRBH230 R0.1x1.5(日進工具)

【研削加工】
使用工具:円筒研削装置
砥石(チロリット 97A220J5V111)

【ワイヤー放電加工】
使用機械:EXC100L、SL400P、AP200L、AQ327L(ソディック)
使用電極:Φ0.03タングステンワイヤー電極(TWS-30)(住電ファインコンダクタ)

花と花瓶


株式会社ミクロ発條
(長野県諏訪市)
チーム:極細線加工チーム

今回は一点ものの作品ではなく、当社の量産可能な技術を駆使し、ばねという機械要素部品のイメージを脱却し、肉眼では識別が難しい1インチの1/10のサイズの中に花と花瓶というアート作品を製作しました。
花の形状は7枚の花弁を曲げ加工を多用し、一本の線材にて再現しました。
花瓶は外径を連続的に変化させ、凹凸のある形状を再現しました。
これらを組み合わせることにより、よりリアルな花と花瓶としました。

トーションばね加工機
超硬ツール
材料:SUS304WPB
花:使用線径 φ0.03
花瓶:使用線径 φ0.04

時計・宝飾・オブジェ部門

タイ王室儀式と寺院建築に宿る伝統美

Hakkai Precision (Thailand) Co.,Ltd

タイ王室の重要な儀式に使用されるスパナホン王室御座船が、チャオプラヤー川流域の寺院を巡る荘厳な景観を表現。
加工した各プレートを繋ぐパーツの形状に、シンハービールのロゴでおなじみの獅子像(シンハ)を採用し、細部にまでタイらしさを表現。タイの首都バンコクを流れるチャオプラヤー川に浮かぶスパナホン王室御座船が9 つの重要な寺院を巡ります。

研削盤:MSG 205
ワイヤーカット機:ALN400G
ワイヤーØ 0.2 、Ø 0.1:K1BL φ0.2
放電加工機:AG40L
マシニングセンター:UH430 、HS430L
エンドミル:NS ツール、ユニオンツール
R0.5 、R0.4 、R0.3 、R0.2 、R0.15 、R0.1 、R0.05
PVD コーティング ( Gold )

萩織-しゅりー

プラスエンジニアリング株式会社
(東京都豊島区)

連携企業:有限会社ソラ

プラスエンジニアリングの生産拠点である宮城県の県花「ミヤギノハギ」をモチーフにし、その花言葉である「柔軟な精神」から、【時代の波にもまれず常に技術向上に挑む姿勢】【柔軟な対応力】といった、当社が目指す姿を表した指輪を製作。
ジュエリー製作のプロであるSORA とタッグを組み、普段馴染みのない一般の方々にも微細加工の魅力を知っていただくきっかけとなる作品を目指した。

<モチーフ製作>
マシニングセンタ(オークマ:MB-46VAE)
ワイヤー放電加工機(三菱電機:MP1200 ワイヤー線径 φ0.05)
複合旋盤(オークマ:LB3000 EX MYC-500)
ラッピング機(丸本工業:PLANOPO- 2)
ショットブラスト機(不二製作所:ニューマブラスターSGK-3)
超音波リューター(ミニター:P101)

チタン製“富岳三十六景”メタルアート

株式会社ワークス
チーム:研究開発グループ
(福岡県遠賀郡)

加工難易度の高いチタン材料ととてもやわらかい真鍮材料を組み合わせて、メタルの魅力を引き出した「富岳三十六景 凱風快晴(葛飾北斎作赤富士)」を製作しました。
チタン表面は、3,500本の溝を超精密切削加工し、また、真鍮には、一般的に、加工困難な研削加工で鮮やかさを引き出す加工を行いました。
熱伝導率が高いチタンは、切削加工時の加工負荷により、表面が変色する特徴があるので、逆に加工負荷をコントロールすることで、色付けを行いました。

加工ピッチ : 20μm、40μm、80μm
切削加工工具 : 単結晶ダイヤモンド 先端R0.1mm
真鍮の表面 : 研削加工 ( 表面粗さRa36nm )

圧倒的極謝ポーネグリフ

ニッシン・パーテクチュアル株式会社
チーム:ふぇむふぇむ
(埼玉県春日部市)

連携企業:株式会社東京チタニウム(土台材料提供)

私たちの新作「圧倒的極謝ポーネグリフ」を紹介します。このサイコロはフェムト秒レーザーで超硬合金に究極の微細加工を施しました。6面には、日本語からベトナム語まで6言語の謝罪文が刻まれています。何か誤りがあってもこのサイコロを振ればで言語の壁も超越できます。振って、笑って、謝る。このサイコロが、世界中に心温まる謝罪と笑顔を広める第一歩となるでしょう。

フェムト(ふぇむと)秒レーザー加工機
文字の最も細い幅部分5ミクロン程度